涼しい顔でグリップ

『気持ちで描いた絵じゃないと、見る人の気持ちをグリップできなような気がするんです』 安西水丸

 

10年前、雑誌「イラストノート」(2008年no.6)のインタビュー記事の中に、僕が蛍光ペンで線を引いた部分です。

 

蛍光ペンの線より前の部分も鋭くて安西さんらしくていいなあと改めて。

『はじめに描く時って余計な意識がないから、一番重要なものが素直に出ているような気がするんです。自然に。もうちょっといい絵が描けるかなと思う根性が僕は嫌いで、そういうことをしていくとどんどん自分ではなくなっていく気がしてしまうんです。イラストレーターになりたいという人が最も気をつけなくてはいけないのは、技術でやろうとしてしまうこと。気持ちで描いた絵じゃないと、見る人の気持ちをグリップできないような気がするんです。』

さらっとおっしゃってるけど、これはものすごく難しく高度なことです。

でもそれをひょいとやってのけた人なんだなあ。

涼しい顔して。

今もグリップされたままの、僕にとって大切な言葉です。

 

@24iro @nijiiro7