雨風とボール球の行方

第1回平安蚤の市は暴風雨の中開催されました。

あまりの悪天候に設営の手を止めて妻としばし呆然と。

見渡せば周囲の出展者さんもやむなく出店を諦めて辞退される方もちらほら。

僕たちは様子を見ながらゆっくり設営し、なんとか商品を並べることができました。

 

妻と2人古物を売っていると、自分たちがつげ義春さんの「無能の人」の登場人物なのではと錯覚することがあります。

そこいらで拾ってきた石を、川沿いで売っている夫婦の話です。

この雨の中、いったい誰が僕の集めた古物を買ってくれるというのでしょうか?

長さ1m以上もある重い鉄の塊も、ペシャンコのネズミ捕りも、土砂降りの中店先に並べておりました。

これじゃやっぱり、無能の人みたい。

 

雨は一向に止まず、風は気まぐれに方向を変えて吹き荒むという状況にも関わらず、お客さんが少しずつ来てくださるように。

お昼には天気も幾分良くなって、会場のお客さんも知らないうちに増えていました。

その後はびっくりするほどお客さんが来てくださり、僕たちの用意した古物はマニアックなものから順に売れていくのではないかと思うほど、面白い順番で嫁いで行きました。

僕たちの投げた外角低めの球を(中にはワンバウンド気味のものも)お客さんがフルスイングしてくださったんだと感激しております。

 

平安蚤の市は主催者のsoilさんはじめ、めちゃくちゃ素敵なお店の方々がご自身は出店せずにスタッフを務めてくださっています。
この方々が作られた記念すべきこの日に参加させていただけてこと、全国からたくさんの出展者やお客さんと共有できた瞬間は先々の僕たちにとっても大切な糧となりました。

 

重い鉄の塊も、ペシャンコのネズミ捕りも、画家の引き出しも無事お買い求めいただきました。

出店を辞退された方からバトンのようにいただいた温かい差し入れも、三重からのお客様も、お会いしたかった同業者様も、新しく知り合えた方もありがとうざいました。

 

帰り道、もっとおもろい仕入れをしなくちゃと、鼻息荒くしました。

 

次回、5月10日、またこの場に立たせていただきます。

 

 

 

 

 

 

@24iro @nijiiro7