帰り道に引き止める

店の裏、駐車場の奥にある平屋建てのハナレ。

まだ駐車場にする前の2016年の様子です。

そして2020年。

どんどん朽ちていっているのがわかります。

建物はもう倒れそうだけど、かっこいいなあといつも思ってきました。

 

中の様子(2019年頃)

 

先日、この建物の内部をきれいにしました。

建具を取っ払い、中にあったものを捨て、掃除機をかけました。

穴の開いた床も空が見える天井もそのままに、シロアリ駆除もしました。

 

長い時間を経て、自然に帰ろうとする古いものの姿は、錆びたり朽ちたりすることで一層美しいと感じます。

その一方で日々、自分が古物や古材と向き合い大切にしたい残したいと思うものを拾い上げる時、自然に帰ろうとしている古物や古材にとって不自然で迷惑極まりない行いではないかという自問もあるわけです。

ただ古ければ良いものでもなければ、ただ古いものを残せばいいというものでもありません。

 

この場所でしか表現できないものがあると思える以上、この大きな矛盾に(この建物を通して)本気で向き合いたいと思っています。