ゆく河の流れは絶えずして

 

ジャンクション

追分

分かれ道

分岐

岐路

 

僕の店のある場所は、高速道路で名古屋方面から来ていただくと勢和多気ジャンクションで南に下りてすぐの勢和多気インターにほど近い場所にあります。

勢和多気ジャンクションは伊勢方面と尾鷲方面への分かれ目になります。

 

国道で来ていただくと、県内を縦に走る国道42号線から伊勢方面へ709号線という道が分岐する新田の交差点から、伊勢とは反対の方向に少し入ったところ。

 

松阪方面から旧街道で来ていただくと、熊野古道の伊勢路との分岐点が、僕の店とすぐ鼻の先にある万屋さんの角ということになります。

 

お店の場所を書こうとしているのではありません。

ここは、今も昔も分岐点だという、ただそれだけの話です。

 

かつて、店の前の通り、熊野古道の伊勢路がメインストリートだった時代、ここは小さな宿場がたくさんあったようです。馬が闊歩し、旅籠や油屋さんがあり、役所があり、娯楽場があり映画館があったそうです。

分かれ道は文字通り人と人が分かれる場所でもありますが、交わってぶつかって出会う場所でもあります。

きっと今では想像もできないほど、賑やかで楽しくて悲しい場所だったんだろうなあと想像します。

 

文化も歴史も文明が始まったのも、川の交わり、道の交わりの上。

そこにたくさんの人間が関わり合ってぶつかり合って築いてきたものです。

道が交わる、ストリームが交わるというシンプルな仕掛けで人が出会って、必然的に生まれたもの。

そこに、良いも悪いもありません。

ただ、枝分かれた道があっただけ。

 

数年後この場所にアクアイグニスができるそうです。

いろんな意見がありますが、僕個人としては当然、然るべくしてこうなる流れだったと思っています。

悲喜交々、万事全部ごった煮で大歓迎。

これまでになかった新しいものができることが良いか悪いかと考えすぎるより、新しいものができた後、この地で生まれる予測不能なスピンオフに期待したい。

 

「馬を引いて行商が行き交い、その間を子供達が走っている。

酒場で仕事の疲れを癒す男や女が賑やかだ。

お囃子が聞こえ、いつまでも提灯の明かりが消えない」

 

今に始まったことではなく、これまでも交わりの地であったんだからと、僕はそう考えています。

 

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