愛のようだ

古道具ニコニコ堂の長嶋さんが数年前に教えてくださった彦根市のよろず淡日さんに行ってきました。

大正時代のよろずやさんを現代によみがえらせたというお店の品揃えは愉快です。

駄菓子のそばで縄文土器の破片が売られています。

ダンボールでこしらえたニコニコ堂コーナーがあり、長嶋さんの作品も展示販売されていました。

淡日さんと長嶋さんの話をしていたら、長嶋さんに会いに東京に行きたくなりました。

 

店のトイレのドアに用いた真鍮のレバーハンドルは、お店を始まる前に東京のニコニコ堂、長嶋康郎さんに譲り受けたものです。

初めてお会いしたのは14年の第一回京都ふるどうぐ市。

たくさんの人をかき分けて、僕が真っ先に向かったのは最上階の長嶋さんのところでした。

古い輪ゴムの切れっ端や、小さな紙切れなど、12個のカケラが仕切りのついたケースに収められた謎のボックスを買いました。

「セミの抜け殻今日はないんですか?」

とい聞くと嬉しそうに

「今日は連れてこなかったよ」

とおっしゃいました。

この話を、東京のお店にお邪魔した際に話すと大切に収められた箱からセミの抜け殻を出して2つプレゼントしてくださいました。

今も大切に店に飾っています。

長嶋さんの古いものに注がれる目は、ほんの小さなカケラにまで、まんべんなく行き渡っています。

実用品も、カケラも、何に使うのかわからないものも全部ここでは平等です。

既存の価値観や希少性、使い勝手を重力に例えるとすれば、長嶋さんは無重力の人だ。

あるとすれば愛だけ、みたいな。

 

淡日さんも今月10日から始まる平安蚤の市に出店されます。

 

写真 淡日さんで買ったおもちゃの時計(淡日)とメモ用紙(ニコニコ堂)

 

2016年11月、旧ニコニコ堂

@24iro @nijiiro7